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その時は突然に…
それは、つい先日のこと。
「痛い!痛い痛い!!」
5ヶ月になる娘に母乳を与えていた妻が、突然叫びました。
いきなりのことでビックリした私が「どうしたの!?」と聞くと、母乳を飲んでいるはずの娘が乳首を噛むというのです。
しかも娘は5ヶ月ながら、下の歯が少し生え始めており、ほんの数ミリですが歯茎から白い歯が出ているのが見えます。
普段何気なく娘が私の指を口に持っていくことがあるのですが、噛む力が前よりも強くなり、若干痛いと感じることが確かにあったので、その歯で乳首を噛まれたらそりゃ~痛いはずです。
涙目になりながら、我慢して授乳をしている妻を見ているといたたまれなくなり、何か改善策はないかといろいろと調べることにしました。
乳首を噛む行動は何を意味するのか?
調べて見ると、乳首を噛むという行動は、“遊び飲み”の一つらしいんです。
遊び飲みとは、
赤ちゃんが母乳やミルクを飲むことに集中せずに、遊びながら飲むことを俗に「遊び飲み」と言ったりします。これは周囲のものに興味を示し始める頃に、周りが気になって授乳に集中しなくなることで起こるといわれます。
だそうです。
ニヤニヤしながらよそ見したり、乳首をくわえては出したりして、母乳を飲まないといった行動を“遊び飲み”と言うようなんです。
男の私は当然母乳は出ませんので、そのような体験はありませんが、授乳中の妻が娘を抱えたまま「全然飲まない~」と嘆いているのはよく耳にしていました。
乳首を噛むというのはその延長にある行動のようなので、どんな赤ちゃんでも突然乳首を噛みはじめる可能性があるということですね!
母乳を諦めるか、否か…じゃあ、どうする?
娘があまりにも乳首を噛むので、このタイミングで母乳を辞めようかという話にもなったんです。
妻ははじめから“完全母乳”にこだわっていたのでかなり迷っていましたが、その反面、“乳首を吸わせると噛まれる”という恐怖もあり…。
毎回毎回、半泣きになりながら、痛みをこらえての授乳なんて苦痛以外の何物でもないので「この際、母乳辞めるか!」という話に。
でも…じゃあ、どうするか?
検討した結果…「搾乳した母乳をどうにかして飲ませてみよう!」ということになりいろいろ試行錯誤してみました。
ほ乳瓶を使ってみた
まず最初に試したのが、搾乳した母乳をほ乳瓶に入れて吸わせてみるということ。
生後2ヶ月まで使っていた、ほ乳瓶の乳首部分を“Mサイズ”に付け替えて、母乳をあげてみました。
しかし、全然吸い付かず!!失敗。。。
生後2ヶ月までは、ほ乳瓶でうまくミルク飲んでたのになぁ。
不思議ですね。
ストローマグを使ってみた
次に、市販の練習用ストローマグに母乳を入れて飲ませようとしてみました。
ストローで飲む練習用なので、ストローマグのふたの部分に“PUSH”ボタンがついていて、それを押すことで吸わなくても母乳が出てくるという優れものです。
何度もストローから母乳を出しては、飲ませようと試みました。
…が、これも全然飲んでくれない!!失敗。。。
いきなりストローは早かったか…
スパウトを使ってみた
5ヶ月の娘に、ストローは早かったかも…と考え、次に取り出したのが“スパウト”。
スパウトであれば、ストローよりも吸う部分が平たくなっており、口にくわえやすくなっている分、もしかしたら飲んでくれるんじゃ…と期待した結果…
これも飲んでくれない!!失敗。。。
じゃ~これしかない!
コップで直接母乳を飲ませる
結局、一番原始的な方法です(笑)
マグカップに母乳を入れて、娘がむせないように、少しずつ少しずつ与えたところ…
飲んだ!飲んだ!!
さすがに、この原始的な方法であれば、一定の効果があるようですね。
やっと母乳を飲んでくれたので、喜んでいたのですが、この方法には大きな欠点があったんです。
それは、飲ませるのに時間が掛かりすぎてしまう、ということ。
むせないように“ゆ~っくり”コップを傾け、神経をとがらせながら飲ませているので、ほんの少し飲ませるだけでかなりの時間が掛かってしまっていたんです。
5ヶ月ともなれば、1回の授乳で200ccほど飲むので、その量をこんなペースで飲ませていたら時間がいくらあっても足りないし、それが毎度毎度授乳のたびにとなったら、もうこっちの身がもちません。
結局のところ「母乳を直接あげるしかないか~」ということになり、事態は振り出しに戻ることに…(泣)
これをしたら乳首を噛まれなくなった!!
直接母乳をあげるのであれば、どうにかして、乳首を噛むことをやめさせなければなりません。
ネットで調べると、いろいろな情報を得ることができますが、赤ちゃんによっても方法は違うだろうし、何が正しいかなんて試行錯誤してやってみなければ分からないですよね。
中には「噛む時期はそんなに長くないので、我慢して痛みに慣れる」という精神が強い方もいらっしゃいましたが、すでに乳首から血が出るほど、娘が強い力で噛んでいたので、そんなことも言ってられません!
藁にもすがる思いで、試してみた方法で、一定の効果があった方法をご紹介します。
噛んだら鼻をつまむ
これが一番効果がありました!
もし赤ちゃんに乳首を噛まれたら一番先にこの方法を試してみてください。
娘には若干かわいそうな気もしましたが、乳首を噛まれた瞬間に鼻をつまむんです。
うちの娘の場合は、鼻をつまんだ途端ギャン泣きでしたが、鼻をつまむことで、噛んでいた乳首を離してくれますし、何度か繰り返すことで「乳首を噛んだら鼻をつままれる」ということを赤ちゃんが理解するようなんです。
妻の話によると、“噛まれた→鼻をつまむ”を繰り返したところ、3日で噛まなくなったらしいです!
乳頭保護器を使う
乳首を噛まれないようにする1番の対策は、鼻をつまむことなんですが、噛まれなくなるまでは乳首を噛まれるわけで…
鼻をつまめばすぐ離してくれるものの、噛まれた瞬間はどうしても痛いですよね。
そこで、その痛みを少しでも解消しようということで便利なのが“乳頭保護器”です。
うちの場合は、ピジョンの「ソフトタイプ Mサイズ」を使っていましたが、これをつけることで噛まれた時の痛みが半減するそうです!
ただ、うちの場合、乳頭保護器をそのままつけて授乳しようとしても、娘が全然吸ってくれなかったんですよね。
乳首をシリコンで覆っているので、娘もいつもと違うのが嫌だったのか、うまく吸えなかったのか…とにかく、ちゃんと飲めなかったんです。
うーん…
それなら、乳頭保護器の先端をカットしちゃえ!
ということで、こんな風↓にしてしまいました(^_^;)
これで乳頭保護器の先端から乳首を出すことで、噛まれても痛さ半減のうえに、娘も違和感なく吸ってくれるようになったんです。
この、“鼻をつまむ+乳頭保護器”の合わせ技は、うちでは効果抜群でしたよ!!
乳首を噛まれて悩んでる方は、是非やってみてくださいね。
効果があるかもしれないその他の方法
その他にもいろいろ試してみて「効果期待できるかも?」と感じた方法が下の3つです。
- 授乳中、赤ちゃんの顔を胸に押しつける感じで深く飲ませる
- 抱き方を変えてみる
- 泣く前に、そっと起こして、寝ぼけている隙に授乳する
鼻をつまむほど大きな効果はありませんでしたが、「おっ!少しは効果あるかも!?」と感じた方法です。
赤ちゃんによって効果は違うと思いますが、これらの方法も試してみるといいかもしれませんね。
助産師会の相談窓口もある
最後に、今回のことに限らず育児で悩んだ時には、日本助産師会にて相談窓口が設置されているので、そちらに電話してみるというのも一つの方法です。
妻が乳首を噛む娘に困り果て、そこに電話をした時には「母乳でやり続けたかったら根気強くやるしかないですねぇ~」という、曖昧で何の解決にもならない事しか言ってもらえなかったようですが…
きっと、たまたまでしょう!!(笑)
電話すれば、何かしらの解決策を教えてくれるはずです!